近年注目を浴びている投資法の一つがソーシャルレンディングです。
事前知識や初期費用がなくても始めやすいなどが人気の理由ですが、名前は聞いたことがあっても、実際どんなものなのかよく知らないという人もまだまだ多いはず。
今回は、副業としてソーシャルレンディングがよくおすすめされている理由と、ソーシャルレンディングをする際に気をつけておきたいポイントについて解説します。

◯ソーシャルレンディングとは?
ソーシャルレンディングは投資をしたい人と投資してほしい企業をマッチングするサービスです。クラウドファンディングの一つとされており、株式やFXなどの投資と比べて、売り買いの手間が少なく、投資の拘束時間が短いという特徴があります。

●ソーシャルレンディングの流れ
1.投資案件を探す
ソーシャルレンディングを行っている様々な会社の中から、条件のあう案件を比較し、投資先を決める。

2.投資
投資を決めた案件の募集が始まったら資金を振り込んで応募する

3.運用開始
案件の運用が始まると毎月分配金が発生する

4.運用終了
案件の運用が終わったら、投資金が全額戻される

◯ソーシャルレンディングのメリット
●必要な勉強量が少なめ
ソーシャルレンディングで上手に運用するためにはある程度の知識が必要になります。
案件を選ぶ際は、投資対象に関する情報収集がかかせません。
また、案件を比較する際は、運用機関や利回り、保証、リスクなどを把握し比較する必要があります。

しかし、勉強がかかせないとは言っても、株やFXを始める時に必要な勉強量に比べればずっと負担は少ないです。
ソーシャルレンディングに比べると投資対象が圧倒的に多く、候補を決めるだけでも膨大な勉強量が必要になります。投資の方法や売却の方法、タイミングについても勉強が必要になるため、株やFXの投資を始めたら、ずっとそのための知識を磨き続けなければなりません。

ソーシャルレンディングの場合、知識が特に求められるのは案件を選ぶ時だけで、運用を始めた後はそれほど高度な知識を必要としません。

●運用の手間が少ない
副業を行う上で最も重要なのが、本業や休息の時間に支障がでないということです。
いくら副業で利益がでても、本業が疎かになって評価に影響がでたり、体を壊してしまったりしては元も子もありません。

株やFXの場合、売るタイミングの見極めも重要になります。
国際情勢や経済状況、市場の動向などを常にチェックし続けなくてはなりません。社会人である以上、ある程度は知っておくべき事柄とは言え、損失のリスクを抱えがなら監視し続けるのは精神的な負担も大きいです。
上手いタイミングで売り買いできれば大きな利益を生むことができるのは株取引の魅力ですが、手間がかかる上常に損失の可能性があります。株価の上下が気になるあまり本業に支障がでてしまうというのもよくある話で、あまり副業に向いているタイプの投資ではありません。

ソーシャルレンディングの場合、運用開始後にやらなければならないことというのはほとんどありません。
せいぜい毎月きちんと分配金が振り込まれているかというぐらいで、後は運用が終わるまでできることはなく、基本的には待つだけです。
本業に支障がでる恐れはほとんどなく、まさに副業向きの投資といえるでしょう。

●少額から投資を始められる
ソーシャルレンディングの場合、投資に必要な金額は最低1万円、多い会社でも10万円と少額から投資を始められます。

副業を始めるにあたって初期投資の大きさは重要です。
株式投資を行うにしても、FXにしても1万円からスタートというのはあまり現実的ではありません。貯金を使ったり、他の副業で得た利益を初期費用としたりする必要があります。
不動産投資を行う場合、初期費用はもっと必要になります。ローンを組んで物件を購入する場合でも、最低100万円は自己資金がほしいところです。
投資以外の副業でも、ネットショップなどをする場合は、商品の仕入れなどにお金がかかります。

少額からスタートできるソーシャルレンディングは、はじめての副業にピッタリの投資方法です。慣れないうちは少額投資から初めて徐々に金額を増やしていくのも良いですし、ソーシャルレンディングでエラ利益から新たな副業のための資金とするのも良いでしょう。

◯ソーシャルレンディングを副業にする場合に注意すべきことは?
●会社の規定を確認
ソーシャルレンディングに限らず、副業を始める前には必ず勤務先の副業規定を確認しましょう。

最近は副業を解禁する会社も増加しつつありますが、それでもまだまだ副業禁止の会社の方が多数派です。いざ副業を始めてからトラブルにならないよう、事前にルールをきちんと確認しておきましょう。

ただ、一般に副業と呼ばれるのは、労働によって給与を得るものを指すため、投資は含まれないというケースが多いです。ソーシャルレンディングも当然投資ですから、基本的には副業禁止に引っかかる心配はないと考えて問題ありません。

●確定申告が必要
会社員の場合、副業収入が20万円を超えた場合確定申告を行わなければなりません。投資で利益を得た場合も同様です。
ソーシャルレンディングの場合、この確定申告は自分で行う必要があります。

株式投資の場合、源泉徴収分を自動的に納税する特定口座というものがあります。確定申告の必要がなく、株で投資を行う大きなメリットの一つです。しかし、ソーシャルレンディングにはこのような仕組みがないため、自分で手続きを行うことになります。

確定申告は書類の提出や覚えなければならないルールなどが多く、特に初めて行う場合はかなり手間がかかります。確定申告について解説した書籍やサイトも数多くありますが、初回は覚悟を持って挑む必要があるでしょう。
どうしても確定申告をしたくない場合は、副業収入を20万円未満に抑えるか、税理士に依頼するかどちらかになります。

◯副業を知られたくない場合
本業以外に収入があることを知られたくない場合は何に注意するべきなのでしょうか?

●公務員の副業禁止規定
公務員は原則副業禁止です。
業務上入手した情報を副業に利用したり、情報漏えいをしたりするのを防ぐためです。また、公僕である公務員は本業に専念するべきというのも理由の一つです。

ただし、前述の通り、投資は副業禁止に引っかからないことが多く、ソーシャルレンディングも副業禁止規定の影響は受けません。投資に熱中するあまり本業へ影響がでたり、融資を受けて事業規模の運用をしたりしない限り、公務員のソーシャルレンディングが問題になることはまずないでしょう。

●勤務先に副業を知られたくない場合
まず副業収入が20万円に満たず、確定申告の必要がなければ副業が知られることはありません。

確定申告を行う場合、会社の給料から税金を支払う「特別徴収」を行うと、住民税や所得税の増加で副業が会社に知られることになります。
どうしても知られたくない場合は「普通徴収」という、自分で納税する方法を選びましょう。ただし、勝手に納税される特別徴収よりも手間が増えます。
どうしても副業をしていると知られると、本業を疎かにして儲けていると陰口を叩かれやすくなってしまいます。無用なトラブルを避けたいなら、確定申告の対策はよく考えておくべきでしょう。

ただ、「副業」に比べると「投資」や「資産運用」のイメージはそれほど悪くありません。自分で納税するのが面倒なら、老後を考えて資産運用を始めたなどと説明するだけでも十分でしょう。

◯ソーシャルレンディングは副業向きの投資スタイル
ソーシャルレンディングは事前知識や運用の負担が少ない副業向きの投資方法です。
少額からスタートできるため、投資初心者や、別の副業を始める際の運転資金を稼ぐのにも向いています。

投資は副業禁止規定に当てはまらないケースがほとんどのため、会社員でも行いやすく、確定申告さえ気をつければトラブルになる恐れもありません。